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2009年6月
さて、日曜日は何とか天気が持ちそうなので、前日に渡し舟「カネゴン」に電話を一報入れる。
夜に早く寝ておきたい所だが、不思議と眠れない。
そう、千石は遠足の前日には、なかなか寝られない小心者である。
・・・ と言う事で、貫徹で朝4時発の渡し舟「カネゴン」に乗船。
いつもの「離れの離れ」に降ろしてもらう。
すると、結構の人である。
先に来た人は皆、”外側”で釣っている。
千石は”内側”が好きなので、とりあえず”内側”に陣取る。
ちなみに、”内側”で釣っている人は、ほとんど居ない。
しかしこの時点では、まだ誰も釣りあげていないので、”外側”が良いとは言い切れないのだ。
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秋田港 ・・・ ”外側”とは外海側だ |
釣り始めると、いきなり小型のメバルがヒットする。
とりあえず、良い出だしである。
他の皆さんも、尺鯵(アラウンド30cmのアジ)や黒鯛を上げている。
千石にも尺鯵が来た。
グイグイと横に走って、なかなかの手応えだ。
尺鯵は、3匹釣れた。
28cm程のが2匹と、30cmオーバーが1匹である。
あちらこちらで、竿が上がっている。
朝マズメ(日の出)は、好調である。
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28cmの鯵 |
やがて”釣れるタイム”が一段落した。
それでも外側は、ポツポツと竿が上がっている。
千石の釣っている所は船着場の近くである。
プレジャーボートが一艘来て、船着場にボートを固定した。
ボートは時折波に揺れて、船体が防波堤にぶつかる。
”ゴン!”という音が響くので、黒鯛なら逃げてしまう所だ。
千石は場所換えすることにした。
しかし外側は既に人でイッパイである。
ちなみにこの時点で、内側は誰も釣り人が居ない。
内側で釣っていたわずかの釣り人は皆、外側に移動しているのである。
しょうがないので、内側の船着場から離れた所に移動した。
情報によると真鯛が釣れ始めているので、去年よく真鯛の釣れた内側に勝負を掛けたかったのである。
午前8時頃(?)、粘っていると、撒餌が利いたのか32cmくらいのアイナメが2匹釣れた。
さすがにデカイので、タモを使った。
しかし、それからウキが全く反応しない。
生命反応ゼロである。
しかも内側の潮が、表層と下層の流れる方向が違うようになってしまった。
二枚潮という奴である。
もう釣れる気がしない。
朝飯のオニギリを食い始める。
暇なので、バーナーでお湯を沸かして、昼用のカップヌードルまで食ってしまった。
それでも、同じ場所(内側)で粘ったが(外側もイマイチ釣れていないしね)、結局釣れずじまいであった。
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釣座 ・・・ 内側はダメダメであった ^^; |
午後2時に帰りの船が出る手筈であった。
ちなみに船頭のMさんは、船着場に船を固定して、千石の反対側の外側で釣りをしていた。
帰りの船では、皆さん(鯛の)収穫があったのに、千石だけは鯛を釣れなかったので ”ガックリ・モード”だ。
正直言って今まで黒鯛は十分釣ったので、尺鯵か真鯛が狙いだった。
目的のひとつの尺鯵は釣ったが、それでも”俺だけ鯛を釣れなかったよ!”という座絶感が残るのだ。
港に着いて、船頭にお金を渡してスゴスゴと帰る千石であった ^^;
千石の釣っていたあたりでは真鯛が上がらなかったが、「離れの離れ」の沖側先端では大物真鯛に糸ブチ切られた人がいたそうだ。
真鯛の匂いがしてきたので、引き続いて真鯛を狙いに行きたいと思う ^^:
PS.鯵を刺身にしましたが、脂がのっていて最高でした ^^
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釣果。
上から、32cmのアイナメ2匹、
尺鯵3匹、メバル1匹 |
さて、前日に渡し舟「カネゴン」に電話を入れると、出港時刻は4:30になると言う事。
『いつもは4:00だけど、2番船かな?』
ノッコミは終わったが、今年の秋田港は何故か人気があるようである。
前夜眠れなかったので、早めに船着場へと向かう。
貫徹である ・・・ ちなみに、とある事情で その前の日もほとんど寝ていない。
3:40頃、船着場に着いた (下図の”渡し舟出港場所”)。
駐車場で準備をして船着場に向かうと、「カネゴン」が釣り人を乗せて出港して行った。
やはり千石は2番船である ・・・ もしかしたら3番船かもしれないが、この時期その可能性は薄い。
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秋田港 ・・・ ”外側”とは外海側だ |
定刻の4:30前に「カネゴン」が来た。
比較的少人数(一番船の残り)を乗せて、出発。
この日は、明け方の景色が驚くほど美しい。
船で海の上から見ると、尚更である。
なんか釣るのを祝福してくれているかのようである。
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渡し舟より
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「マリーナ離れ」を経由して行ったが、「マリーナ離れ」では1人しか降りなかった。
ノッコミの時と違って、今はそれ程釣果が出ていないという事であろう。
おかげで「離れの離れ」に向かうと、既に結構の人である。
「マリーナ離れ」のしわ寄せが来ている感じだ。
当然、(人気のある)”先端”の方には陣取れないので、”先端”から一番離れた場所で釣る事になった。
さてとりあえず内側で釣り始めてみると、釣れな〜い!
外道も釣れないし、エサトリも居ないのだ。
周りを見ても、そんな感じだ。
ただし”先端”の方では、時折タモが登場しているのが遠目に分かる。
内側で散々粘っても全くの無反応なので、外側に移動してみる。
まあ、この辺で外側で釣っていた人もダメダメなので期待薄である。
それでも粘っていると、ウキがヒュンと沈んだ。
真鯛か?
・・・ と期待するが、手応えが鯛ではない。
これからの季節は、だんだんと鯵のサイズがダウンしていく。
今のうちに、たくさん大き目の鯵を釣りたいところである。
しかし、それ以降、鯵どころか何も釣れない。
エサとりも皆無で、付け餌が針に残ってくる。
要するに生命反応が無いのである。
しょうがないので、再び内側に移動するが、結果は同じ。
生命反応が無い。
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釣座より |
午後2時に迎えの船が来るのだが、早めに道具を仕舞って船着場へ行く。
すると船を待っている間に、”先端”で竿がしなっている。
見に行ってみると、30cmクラスの黒鯛である。
しかも”先端”付近では皆、スカリ(魚を活かしておく網)に鯛が入っている。
スゴスゴと船着場に戻って船を待っていると、再び先端で竿がしなった。
再び見に行くと、やはり同サイズの黒鯛であった。
去年千石が真鯛をよく上げた”先端”付近のポイント(『離れ』と『離れの離れ』の間)では、やはり良型の真鯛が上がっている。
船頭に「一番船に乗せろ!」と強くも言えないし、再び「マリーナ離れ」で釣れて「離れの離れ」の人気が無くなるのを祈る千石であった。
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釣果 ・・・ 情けない ^^; |
金曜日に渡し舟「カネゴン」に電話をかけると、不幸があった(誰か亡くなったらしい)と言う事で土日はお休みとの事。
しょうがないので「北斗星」に電話をかけるが繋がらない ・・・ たぶん居留守である。
「カネゴン」が休みなので、釣り人からの予約の電話が殺到しているのであろう。
しょうがないので土曜日は、家でおとなしくする事にした。
土曜日にも電話してみたが繋がらない。
こりゃ、ダメだな〜 ・・・ と思い、日曜日は田沢湖の秋田駒ケ岳を登ろうと思った。
高山植物が百花繚乱の季節であるからね ^^
ところが夕方の5:00に「北斗星」の船頭から電話があった。
「一番船空いているから乗るか? ただし午前2:30だよ」と言うのである。
ちなみに客が殺到すると、新しい”一番船”を早い時間に作っていく。
新しく作った一番船の人数が中途半端なので電話をかけてきたのであろう。
・・・ 向こうも、商売だからね。
もちろん乗る旨を伝える。
いつもの「離れの離れ」で降りる。
一番船で降りたにもかかわらず、先端内側の好ポイントには荷物が置かれている。
オールナイト組みが場所を確保しているのである。
前の日から泊り込んでいる釣り人のテントが2つ3つある。
場所取りの荷物の間隔のある場所に、半ば強引に割り込む。
微妙に顰蹙だが、決して釣るのに無理ではない間隔である。
暗い中ライトを頼りにして仕掛を作る。
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矢印が、釣り場所。
「南防波堤離れ」 と 「離れの離れ」の間が、真鯛の通り道 |
3:30頃か?
薄明るくなってきたら釣り始める。
ウキが見えなくとも構わない。
真鯛は明け方が一番だし、喰ってくれれば手応えで分かるのである。
すると良型のアジが一匹釣れた。
アジは美味いので、もっとたくさん釣りたいものである。
しかし、それから全くと言って良いほど ・・・ 釣れない。
鯛どころかアジさえ釣れない。
陽が登って来ても、それは変わらなかった。
内側で釣っていた人たちは皆、外側へと移動して行った。
外側もたいした事無いのだが、内側より良さそうだったのである。
内側は千石ひとりになった。
内側の此処は真鯛の通り道である。
外側もダメなら、内側で一発逆転を狙う方がましである。
時刻は7:30頃になった。
釣り始めて4時間は経過している。
東側を向いて釣っているので、太陽の照り返しでウキが見えないことが多い。
そこでウキの場所が分からずに釣っていたら、ダラーンと弛んだ糸に微妙な振動を感じた。
来たな! ・・・ と思い竿を立ててみると、案の定グイグイと引っ張る真鯛の手ごたえを感じた。
大きいサイズのようで、竿のしなりで耐えているといきなり竿が軽くなった。
ありゃりゃ ?!
・・・ バラしである。
リールを巻いてみると、針のあったすぐ近くで切れている。
結び目ではなかったので、たぶん真鯛の歯で摺れて切れたのであろう。
ハリスを1.7号から1.5号に換えていたのが悔やまれるが、「トルネード」の1.5号は前回48cmの黒鯛を上げた実績もあるタフな糸である。
やはり不運であるとしか言えない。
しかし予想通り真鯛は通っているというのを確信できたので、気合を入れて粘る事にした。
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暇なので写真を撮る千石 |
しかし、それからは全く釣れない。
時折リリースサイズのアジが釣れるだけである。
それに上と下の流れが違う為に、釣れる気もしない。
11:30頃である。
あれからもう4時間、碌なアタリが無い。
今日はダメだな ・・・と思っていると、沖目に投げたウキが横にビュン!とロケットスタートした。
竿を合わせると、グイグイと力強く横に走る。
真鯛である。
手前まで誘導したが、今度はグイグイと潜ろうとするので水面までなかなか上がらない。
レバーブレーキを時折緩めながら水面までもってくると、桜色の魚体がきらめいた。
周りでは全く釣れていなかったので、ちょっと離れた人が見物がてらにタモで真鯛をすくってくれた。
サイズを測ると35〜36cmである。
思ったよりも小さい。
久しぶりの真鯛のヒキの強さに感心する。
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真鯛 |
これを機会に外側で釣っていた人が内側へと移動するようになった。
千石の左で釣っていた人が帰り支度を始めた。
千石のすぐ近くでストリンガーで泳がせていた75cmくらいのスズキを引き上げに来た。
「でかいスズキですね〜」と声をかけると、夜釣りで”アジの泳がせ釣り”で釣り上げたそうだ。
そういえばこの人は、昼間に釣れないのでテントでイビキをかいて寝ていた人じゃなかったかな?
夜釣りしていたんだね〜
その人の話では、先端で釣っていた人は1mくらいのスズキに糸をブチ切られたらしい。
また左手の奥の方で釣っていた人は、置き竿にしていて竿ごとスズキに持って行かれて、5万円ほどの損失だそうだ ^^;
やはりこの時期、大型のスズキが回遊している。
実はストリンガーのスズキを見て千石もやってみたのだが、釣れずじまいであった。
潮の流れが良くなったので、コンスタントに足の裏サイズと手のひらサイズを釣り上げる。
小ぶりだがヒキは良い。
ちなみに周りでは誰も釣っていない。
午後1:50頃、そろそろ帰り支度を始めながら釣っていた。
最後の一投を投げて、置き竿にしながら片付けていた。
すると手前に浮いていたウキがヒュンと沈んだ。
真鯛である。
竿を手に取ると、良い手応えだ。
真鯛と格闘していると、隣の人がこっちを見ながら携帯電話で話をしている。
『まだ上げていないよ〜(千石の事らしい・・・格闘中という意味だ)』
『3時にして』
・・・ とか話している。
千石が真鯛をタモ掛けしていると、携帯で話していた仲間の人が
「はいはい、40cmだね」と言って通り過ぎていく。
周りでは全然釣れていないので、千石は完全に妬まれている。
ちなみにサイズを測ると、34〜35cm。
やはり思ったよりも大きくない。
なんてパワフルなヒキなんだ。
携帯電話をしていた人が、先程通り過ぎた人に
「○△さ〜ん、帰り3時に延長〜!」とか叫んでいる。
どうやら携帯電話では渡し舟「クロイソ」の船頭と話していたようで、千石が釣っているのを見て延長をかけたようだ。
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釣座。テントは泊まり組の物。
皆外側で釣っていた時。 |
この日はやはり釣れない日だったようで、「砂止め」で釣った人以外は ほとんどダメだったようだ。
おかげで千石はちょっとした天狗になれた。
それにしても今年は「離れの離れ」の人気が高い。
徹夜組が居るので、良い場所を取れない。
これは俺も徹夜(オールナイト)するしかないのかな〜?と思う千石であった。
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釣果 |