千石の独り言温泉の部屋鶴の湯


みちのく秘湯シリーズ ・・・ 乳頭温泉郷   第1回 「鶴の湯」
 


1月7日()

  乳頭温泉郷(詳しくはhttp://www.hana.or.jp/~nyuto/を参照) を2〜3軒攻めてみたいと思いたつ。
 

  とりあえず今回 矛先の矢が当たった乳頭温泉郷の「鶴の湯」について簡単に説明する。

  秋田県の内陸部にある田沢湖から秋田駒ケ岳に登る道路に入ると、まず「スノーワールド」(旧田沢湖南スキー場)というスキー場がある。
  それを無視(^^;)して更に上ると、「県営田沢湖スキー場」がある。
一般的に「田沢湖スキー場」といえばこの「県営田沢湖スキー場」を指すので、他のスキー場とお間違えの無いように ・・・

  そして更に道を登れば、「アッスル スキー場」(旧田沢高原スキー場)がある。
この辺は温泉を中心に楽しんで、(おまけで このスキー場で)スキーをお楽しみを ・・・。
色々な温泉やスキー場に連絡が良い所ですし、温泉ホテルが林立しているので御一泊がお勧めかな?
  ・・・ スキー場としては上級者は満足出来ないないけど、初級者はかえって楽しめるかも  ^^

  更にそこを過ぎると、目的の 『乳頭温泉郷』 がある。
既に駒ケ岳は通り過ぎて、乳頭
(烏帽子岳)に入っている。

乳頭温泉郷

  乳頭温泉郷の最初にあるのが有名な「鶴の湯」である (上記のURLから詳しくを見て下さいね)
テレビの温泉番組で、よく登場する秘湯である。

  温泉自体は平安時代(この時代でよく登場する坂上田村麻呂がその効能を認め、鶴がここで傷を癒して飛び立ったのがこの温泉の名前の由来)から、建物は江戸時代(秋田藩主の第2代目佐竹義隆公が湯治した際に警護の者が詰めた建物)を起源とする由緒正しい温泉である。
 

  ちなみに鶴の湯の半径50m以内に泉質の異なる4つの源泉が湧いています。
 それぞれ 「白湯」 「黒湯」 「中の湯」 「滝の湯」と湯名がついています。
狭い敷地からこれだけ異なる温泉が湧くというのは珍しいですね。

道を曲がってから 鶴の湯」へ行く山道の途中の看板。
看板に書いてる通り一般入浴は10:00〜15:00まで。

 

  「鶴の湯」の看板を見つけて、そこを左折して山道に入る。
さすがに除雪はしっかりやっている。

  そしてしばらく行くと、鶴の湯の「山の宿」(ここは言ってみれば別館=アネックス)がある。
  この建物は平成6年に建てられた新しい建物で、建設当時ドライバーだった千石も厨房設備搬入で作業に携った。
宿泊設備の他、食事も出来る所のようである。

  ちなみに、今回は鶴の湯(本館)に入った後に、ここ(山の宿)で食事をしてから帰る予定である。
 

  「山の宿」を過ぎてしばらく行くと、目的地「鶴の湯」が見えてきた

↑  パンフレットの写真より抜粋 ↑ こっちの方が簡単で分かりやすいでしょうか?(鶴の湯HPより)


    まず駐車所に駐車して門をくぐると 本陣や○号館
(要するに宿泊施設です・・・テレビ・冷蔵庫の無いランプの宿です)の間を通り抜ける。
  そして温泉エリアの手前にある事務所で入浴料
(500円)を払う。

  ちなみに事務所の向かい側の建物(上左図のWCと書いている辺り)には、ロッカーや机と椅子が置いてあるので(要するに休憩スペース)、あらかじめ貴重品をここに預けてお風呂に入った後の待ち合わせ場所にするのも良いかもしれない。

駐車場より本陣(宿泊施設)への入り口です 事務所付近より温泉エリアを望みます

  そして「湯ノ沢」の橋を超え、温泉ゾーンへ突入。
やはり最初に入りたいのは露天風呂なので、「中の湯」の脱衣所で服を脱ぎ
(『中の湯』に入らずに)そのまま混浴露天風呂へ。

  混浴露天風呂には7人程の男性が入っている。
辺りには雪が降り積もっていてとても風情がある ・・・ よくあるTVの雪国の露天風呂の紹介の番組そのままである。

  お湯に入ってみると、湯の底には玉石が敷き詰められているので (そうとは知らない千石は)いきなりバランスを崩してしまった。
・・・ お湯が白いので、底が見えないのである。
  足裏を刺激して健康には良いかもしれないが、慣れるまで歩き辛い。

  お湯は白濁しているので、一度お湯に入ってしまえば腰からタオルを取っても首から上しか見えない。

  以下の写真は http://www.tim.hi-ho.ne.jp/uukako/frameakita.htm より抜粋させて頂きました。
さすがに入浴客の多い中、お風呂の写真を撮るのは気が引けましたので・・・

混浴露天風呂
上記のHPより抜粋。
実際は雪が積もっていて、もっと風情がありました

  しかし湯の温度が低いぞ ・・・ さすがに真冬なので温泉が冷えているようである。
奥の方を見るとかけい(半分に割った竹で水を流す昔からの技術)でお湯らしきものが注がれているぞ ・・・ あそこに近づくと湯が熱いに違いない。

  ・・・ と言う事で、ジリジリと奥の湯口と思われる方へ近づいていく。
すると案の定、湯温が上がってきた ^^
  筧の付近に人がいたので、その手前でストップしてのんびりと湯に浸かる。

  すると後から入ってきた家族がやはり温泉がぬるいので、私を通り越して筧の方へと向かった。
その家族の会話からして・・・どうやら筧から流れているのは冷たい沢水で、温泉は足元から湧き出しているようである。
 

  『それにしても、 う〜ん 良い気持ちだな〜   (* ̄∇ ̄*)  エヘヘ 』
景色は絵に描いたような雪の露天風呂だし、温泉はとてもメロウ
(mellow :熟成した、円熟した、甘美な・・・などの意味)である。

  ちなみに後から入ってきた家族連れに奥さんがいたが、ちゃんとバスタオルを身に巻いているので(TVのようなわざとらしい)エッチな場面など無いし ・・・ 勿論、誰もそんな事を期待してはいない。
・・・ 皆 温泉を堪能しているのである。

 

  夕方まで帰らないといけないので、あまりゆっくりしている訳にもいかない。
他の湯にも入って急いで帰らなくては ・・・

  脱衣所のある「中の湯」の小屋へと向かう。
ちなみにこの「中の湯」は湯船が狭い(2人くらいしか入れない)。
他の客が入っていたので入るのを諦めて、脱衣所で着替えて「白湯」・「黒湯」に入ることにする。

  『すぐ近くの次の風呂に入るのだから、裸のまま行っちゃえば・・・』とも思われるかもしれませんが、今日は土曜日で日帰り入浴客が多い。
  「鶴の湯」に到着したばかりの客は、キチンと服を着ているのである。
人が1人やっと通れる雪道で、裸で他人と肌が触れ合う距離で擦違うのはさすがに照れる ・・・ ^^:

  という訳で他の人も一応着替えてるぞ・・・
千石も面倒だが服を着て、「白湯」・「黒湯」へGO。

白湯・黒湯の入り口
これは千石が撮りました。

  白湯・黒湯の建物の前に着いた。
  入り口が複数あって何処がどうなっているか分からないけれど、とりあえず「男湯」と書かれている戸を開けて中に入る。
するとそこは脱衣所なのだが、そこから白湯と黒湯の両方に行けるようになっている。
  なんか昔は白湯の脱衣所と黒湯の脱衣所が別々であったが、今は改装して脱衣所を一緒にしたという感じの造り。
その名残で脱衣所に入る戸が2つあるのだが、その内の一つは使用不可になっている。
要するに ・・・ なんか まぎらわしい。

  「混浴露天風呂」の混み様と異なり、こっちの方は空いている。
『雪景色の露天風呂は、ロマンだからね〜 ^^』
 

  脱衣所で服を脱ぐと、まずは白湯への戸を開ける。
『おおっ、なんかいい感じだぞ・・・』

  露天風呂でもそうだが、この鶴の湯では水道の蛇口という物は存在しない。
あるのは筧だけで ・・・ つまりは竹で温泉を引いて来たものだけ。

  ・・・ それがすごく贅沢に感じるのは何故であろう ???

白湯
上記HPより抜粋。
白く見えますが、私が入った時はかなり透明でした。
黒湯
上記HPより抜粋。
天気が荒れた後に湯が濁るという事ですが・・・

私が入った時は露天風呂と同じく白色でした。

  「白湯」は名前とは裏腹に結構透明。
むしろさっき入った「混浴露天風呂」の方がずっと白い。
源泉は同じはずなのに ・・・ こちらの方が沢水で多く薄められているのかな?
 
『あっさりしているが、どことなく優しく染み入るね〜 ^^』

  白湯を上がって、脱衣所を通って「黒湯」へ。
すると ・・・
なんか「白湯」よりこっちの方が 湯が白いぞ ^^:  ・・・と言うか、黒湯はなんか「混浴露天風呂」とよく似ている湯質だぞ

  ちなみにこの黒湯は、天気が荒れた後に湯が濁るという事だが ・・・・ 今はしっかり白いです  w。
 

  夕方まで家へ帰らないといけないので、そこそこ湯に浸かって脱衣所へ。
それにしても機会があったら、ランプの宿でゆっくり一泊したいものである。

  服を着て車へ戻り、元の道を引き返した。

    そして当初の予定通りに遅い昼食を「山の宿」でとるつもりだったのだが  ・・・  「山の宿」の食事時間は「昼の部」で14:00までであった。
  ちなみに今の時刻は14:30頃 ・・・ ^^;

  『ううっ、ここで名物の山の芋鍋を食べようと思っていたのに計算が甘かったよ ・・・ ^^; 』


  ・・・ しょうがないので、帰り道のドライブインで「地鶏の釜飯」を食う千石であった。


END


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