千石の独り言温泉の部屋妙乃湯

 


みちのく秘湯シリーズ ・・・ 乳頭温泉郷   第2回 「妙乃湯たえのゆ


1月22日()

  さて前回に続いての秘湯シリーズ・乳頭温泉郷の第2弾です。
今回は「妙乃湯」ですが、『その前にちょっと腹ごしらえ』と言う事で、とりあえず昼食の模様を ・・・・
 

  前回の「鶴の湯」(参照)では『お湯に入ってさっぱりしてからお昼を食べよう ^^』と思って先にお湯に入った為、鶴の湯の「山の宿」での食事タイム(昼の部は午後2時で終了)に間に合いませんでした。

  それが悔やまれていましたので ・・・ 今回は先に昼食を「山の宿」で食べた後に 目的の「妙乃湯」に向かうことにしました。

鶴の湯「山の宿」

  鶴の湯の「山の宿」に着いたのは午後1時くらいです。
木の階段を登って正面の戸を開けます。
  すると玄関のすぐ横には受付が・・・。

  ところが受付には誰もいません。
『すみませ〜ん』と叫ぶが 誰も来る気配は無いです・・・ ^^:
「御用の方はこのボタンを押してください」と書かれた紙があったので、ボタンを押してみます ・・・

  少しすると奥から従業員のお姉さんが顔を出しました。
彼女に食事したい旨を伝えますと、奥の右側にある食堂へどうぞ・・・との事。
  玄関で靴を脱いで、言われた方へと向かいました。

囲炉裏があって趣がある

  食堂に入ると席には囲炉裏があってとても風情があります。
メニューから「山の芋鍋 定食B」(\1,500)を頼みました。
ちなみに「山の芋鍋 定食A」(\2,000)は、定食Bに岩魚の串焼きがプラスされます。

  渓流釣りをする私としては禁漁期の今の岩魚は養殖物か冷凍物だな・・・と思い、岩魚の塩焼きはパスしました。

  しばらく待つと、「山の芋鍋定食 B 」が運ばれてきました。
  山の芋鍋は厨房で火を入れられていましたが、囲炉裏の炭火で保温状態にされる気配りがありがたいです。
  この鍋の他にお膳には小鉢に4品ほど山の幸が盛られています。

  ちなみに この「山の芋鍋」は一切肉類が入っていません。
芹、キノコ、葱、ゴボウ etc・・・そしてツミレのように見えるのは山の芋
(大和芋黒皮種)の団子です。山の芋はおろして丸く形を整えるだけで繋ぎは入っていないそうです。

  木の御椀に盛って味わってみると、思いの他あっさりしています。
  『野菜だけしか入っていないからかな・・・』と思い 若干物足りない感じでしたが、更に食べ続けますと舌に良い旨味が残っている事に気付きます。

  『このダシはどことなく味わったことがあるぞ ・・・ ゴボウとキノコのダシ・・・そうだキリタンポのダシと似ている ^^ 』
  キリタンポの味噌バージョンがこの汁と言ってよいかもしれません。

  食べている内に、野菜の滋味と田舎味噌の素朴な味わいに気付きました。
際立って表に立たないけれどシッカリした味があります ^^

山の芋鍋 御飯と山の幸の品々
上左はゼンマイの和え物。
上中央は山菜の煮物。
上右はだまこ餅(御飯の団子)をあぶって汁につけた物。
下中央はオシンコ(黄色いのはイブリガッコ=干大根の燻製)


  山の芋鍋だけでなく他の物にも一切肉が入っていません。
要するにこの定食は、山菜と野菜だけの滋味溢れる「精進料理」と言ってよいかもしれません。

  『昔の人はこんな良いものを食べていたんだな〜。今の私たちに比べられない程に健康だったはずだよ ・・・』
と思う一品でした。

  最初は鍋の量を見て『これだけの量を全部食いきれないよ〜 ^^: 』と思っていましたが、
鍋の具は野菜だけなので思いの他 腹にもたれずに ・・・ 完食です w

  『¥1,500分の価値は充分あるね〜^^』 と思いつつ、車へ戻りました。


「妙乃湯その2」へ続きます



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