1月30日(日)
このシリーズも3回目ですが、今回は乳頭温泉郷の一番奥にある「蟹場温泉」に行こうと思います。
とりあえずその前に腹ごしらえ ・・・ と言う事で 今回も「鶴の湯」の「山の宿」で食事。
名物の「山の芋鍋」は前回食ってしまいましたので、今回は「山芋かけ
そば」(800円)。
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山芋かけそば |
蕎麦の上にのっているのは「山の芋(大和イモ黒皮種)」ならず、ごく普通の「山芋」です。
付けあわせで出てきたのは、前回同様「だまこ餅」(御飯を潰して丸めた物)を炙ってキノコ等の入ったダシ汁で煮た物です。
蕎麦の汁はダシが良く効いていました。
蕎麦自体は太さがマチマチだったので手打ちのようですが、ここで打った物では無いそうです。
温蕎麦なので蕎麦粉の味がイマイチ分かりませんでした。
・・・ とは言え、ダシの効いた汁に山芋がまろやかに絡んで美味しかったです
^^
ちなみに今回も肉が一切入っていませんでした。
それがかえって、身体への優しさ=滋味を感じられて良かったです。
これに似たものを自宅でも作れるかもしれませんが、山奥の囲炉裏端で食べるとなると・・・気持ちの上から全然違ってきますね
^^
お腹もいっぱいになった所で、「蟹場温泉」へ向かいました。
「鶴の湯」の入り口から更に奥へ向かうと、前回の「妙乃湯」があります。
それを通り過ぎて少し行くと、道の終点 ・・・ そこに「蟹場温泉」があります。
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蟹場温泉 |
入り口 |
玄関から入ってフロントで入浴料500円を払います。
内湯は玄関から入って右の奥と言う事ですが、『露天風呂は(玄関から入って)左の方です。一度外に出るので、靴を持って行って下さいね』との事。
そう言えば、あらかじめ調べておいたHPでもそのような事が書かれてありました。
とりあえず内湯に入るこちにして、右奥を目指しました。
少し歩くと温泉特有の渡り廊下になりました。
そこに「岩風呂」と「木風呂」があります。
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渡り廊下
左側に内湯の入り口が。
窓や天井に雪がこびり付いている・・・w |
とりあえず渡り廊下の一番奥にある「木風呂」へ入りました。
「木風呂」は名前の通り、湯船だけでなく ・・・洗い場も・壁も・天井も
・・・全てが木で囲まれています。
『おおっ、これぞまさしく”木風呂”だ・・・!』
などと感心しつつ、かぶり湯をして湯船に入ろうとしました。
ところが湯船は温泉の成分でヌルヌルしていたので、足がツルンと滑ってスッテンコロリン(死語か?)。
「うわ〜!」と叫びながら、いきなり温泉の中にダイビングをしてしまいました。
参った ・・・ ^^;
とは言え、『木風呂』はちょっと銀色がかった透明の湯の中に 綿毛のような湯の花が泳いでいる良いお風呂。
微かに臭う硫黄の匂いがまた良いです。
広い洗い場の隅に2つのシャワーが付いていますが、それ程雰囲気を壊してはいません。
ガラス窓から見えるブナ林の雪景色以外は全て天然の木です。
日本家屋は木で出来ているのは当たり前ですが、(壁紙やカーペット無しに)これ程木に直接囲まれた事はあったでしょうか?
『木そのまんまに(四方・八方)囲まれるという事が、今までこれ程まで無かったのかな?』と思ってしまいました。
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木風呂
http://www.tim.hi-ho.ne.jp/uukako/nyuto.htm
より抜粋 |
後から入ってくる人に『湯船は滑るので気を付けて下さいね』と注意を促しつつも、次の内風呂の「岩風呂」へ。
「岩風呂」に入って見ると、全くの期待はずれ。
湯船と洗い場が狭い上に、いかにも『コンクリートと岩で作りました』と言っているようなつまらないお風呂。
全然面白くないのですぐに上がって、本日もメインイベントの混浴露天風呂へと向かいました。
玄関で靴を持って混浴露天風呂(唐子の湯)へ。
すると事前に聞いた通り、建物から一度外へ出る事に・・・
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宿から一度外に出て 雪の道へ |
雪の壁の道を奥へ・・・ |
靴を履いて外へ。
左右が高い雪の壁になっている道を奥へと歩きます。
今までこんな経験をした事はありません。
なんか未知の世界に足を踏み入れたようで、思わず気持ちがルンルン♪としてきます
^^
『一度旅館から外に出て自然の中の露天温泉に向かうというのは、何だかワクワクしてくるよ
・・・ ^^ 』
やがて道は急な下り道になって、目指す風呂が見えてきました。
自然林に囲まれたこれぞ天然の露天風呂と言う感じです。
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露天風呂が見えてきました |
露天風呂前に東屋のような脱衣所があって、そこで服を脱ぎます。
そして、混浴露天風呂へ。
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露天風呂
http://www.tim.hi-ho.ne.jp/uukako/nyuto.htm
より抜粋 |
お湯に入ってのんびりしますが・・・すぐにのぼせてきました。
冬の露天風呂なのに早くのぼせると言うことは、よく温まる泉質のようです。
そこで雪を取って、頭や首筋に当てて冷やします。
ちなみにお湯の質は『木風呂』や『岩風呂』と同じです。
ここは源泉がひとつだけのようです。
すると『木風呂』で会話したおじさんが入ってきました。
また色々と話をすると、おじさんは15年ぶりにここに来たという事です。
『昔はこんな立派な東屋(脱衣所)なんて無くて、森の中にちいさな木の露天風呂があっただけだったんですよ・・・』との事。
今のこの露天風呂でも十分過ぎるほど趣き深いのですが、そのように聞いてみると昔のたたずまいの方が更に面白そうに感じます。
しかし温泉にのぼせた千石はさすがに長くも入ってられませんので、『お先に失礼しますね・・・』と告げて露天風呂から上がりました。
脱衣所で着替えて、雪の道を戻ります。
身体が充分温まっていた上に温泉の効能の為か、湯冷めはしませんでした。
『やっぱり、露天風呂は最高だね〜』と思いつつ、帰途に着きました。
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