朝食をとりゆっくりした後、玉川温泉を目指して家を出発したのは午前9:10頃。
生保内から341号線に入ったのは、午前10:40過ぎか?
途中 田沢湖を過ぎて少しの所にある「茶たての清水」で水を汲んで行く。
「茶たての清水」の名前は、ここの水で殿様にお茶をたてたという事に由来していたと思ったが
・・・ 自信は無い。
ようやく目的地の玉川温泉に到着したのは午後11:40頃。
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茶たての清水 |
落雪から道路を守るシェルター。まだ残雪がある。 |
県が管理する広い駐車場(無料)に車を停めて坂を下って歩いて行くと、やがて正面は「玉川温泉」の建物。
左側はすぐに「玉川温泉自然研究路」である。
ちなみに「玉川温泉自然研究路」とは・・・玉川温泉の源泉が吹き出る火山地帯特有な場所に散歩道のようなものを整備して、この独特な自然を観察出来る様にしたものである。
役所(県)の企画であるが、これに関して高く評価して良いと思われる。
具体的には
源泉が噴出する「大噴(おおぶき)」
それが流れる「湯の川」
火山ガスが噴出する「噴気孔」
・・・等のスポットがある。
とりあえずお風呂は後にするとして、「自然研究路」(堅苦しいので以下”散歩道”と表現する)を歩く。
今回の目的は、このあまり見ることが出来ない源泉が湧き出している様子と”温泉の川”である。
・・・しかも一箇所の温泉湧出量としては日本一である場所で。
湯煙がモウモウとたつ「湯の川」(源泉が流れる川)沿いの散歩道を「大噴」(源泉)に向かって上って行くと、ゴザを片手に帰ってくる集団と擦違う。
・・・岩盤浴(地熱で身体を温める水無しのお風呂)をしていた人達である。
雨が降ってきたので岩盤浴を中止して帰っていくところのようである。
途中 「湯の川」には”湯の花”を採取し易くするために、河床に木の樋が設けられている地帯があった。
なるほど、こうすればスクレーパーの様な物で簡単に”湯の花”を採取できる。
更に数分歩いて「大噴」に到着。
ここは98℃の源泉が毎分8,400リットル程出ている(日本一)。
強酸性でPH1.2程(日本一)。
なんと主成分が塩酸らしい・・・
おかげでPHを中和して川に流しているくらいである。
雪が残る肌寒い気温だったので、湯煙がすごい。
それでも地底からゴバゴバと湧き出ているのが分かる。
温泉とは名ばかりで建物ばかり立派な観光地へ分けてやりたいくらいである。
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「湯の川」の”湯の花”採取地帯。 茶色は木の樋。 |
「湯の川」から「大噴」を望む |
源泉が噴出している「大噴」 |
「大噴」の傍らに折りたたみの椅子でくつろぐ人達が数人いた。
この辺は日本唯一の「北投石」(特別天然記念物)の産地である。
ラジウムを含んでいるため自然の放射線治療効果があるらしい。
普段はここでムシロを敷いて寝そべる人々もいるようだが、雨で地面が濡れてしまって椅子組だけが残ったようだ。
さらに「散歩道」を上っていくと、火山の噴気が至る所で噴出しているガレ山地帯に出る。
以前行った事のある秋田県東成瀬にある「川原毛地獄」を思い出す。
それにしても噴出するガスの量がハンパじゃない。
風の具合でガスに囲まれた時などは『火山性ガスで中毒死してしまうよ・・・』と思うくらいだ。
近くに岩盤浴のスポットがあるが、『岩盤浴で健康になるどころか、ガスで逝ってしまうのでは?』と思ってしまう。
ちなみにこの日は風が強いためにガスが横方向に流されていたが、風の無い普段なら真上にガスが昇っていくであろうから、
(今日よりは)安全に「散歩道」や「岩盤浴」を楽しめるようである。
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噴気孔地帯。左下が岩盤浴のスポット |
噴気孔の一つ。
まるでエイリアンの卵のようである。 |
散歩道のすぐ横にある混浴露天風呂(無料)。
晒(さら)し者になるというのに入る人がいるのであろうか?
役所のすることは分からん・・・ ^^: |