千石の独り言温泉の部屋蒸ノ湯その2

 


みちのく秘湯シリーズ Part2 ・・・ 玉川〜八幡平  第3回 「蒸ノ湯ふけのゆ温泉」 その2


9月3日()

 

  さて、次は「内湯」である。
脱衣所に入ると ・・・ 脱衣籠に誰の衣類も入っていない。
『これはまたもや貸しきり状態か?』 と思いつつ「内湯」を覗くと ・・・ 案の定誰もいない ^^
ラッキーである。
すかさずデジカメで画像を確保する。
『日曜日でけっこう有名な秘湯なのに、なんで空いているんだろう?』
駐車場は満杯であった。
・・・これは皆さん「野外風呂」に行っているとしか考えられない。
  とりあえず服を脱いで「内湯」へ入る。
お湯は「露天風呂」と同じだが、こちらの方が温度が高い。
そのせいか 「やさしい」感じより「効きそうな」感じである。
  後から他の客が入ってこないので、脱衣所からデジカメを取り出して来てセルフタイマーで入浴シーンを確保する。
「内湯」脱衣所 内湯
内湯」洗い場。筧から水が出てます ^^ ちょっとカメラを意識する千石 ^^:
  飲泉が出来るようでコップが置いてある。
壁に貼られた注意書きを見つつ温泉を飲む。
  玉川温泉のようなレモン水のような味と異なり、いかにも温泉らしい味である。
『肝臓に少しでも効いてくれれば良いのだが・・・』 と思いつつ、飲み干す。
  時間が無いので、内湯もそれ程ゆっくりしないで上がる事にした。
最近は暑いので自宅でシャワーばかりであった。
おかげで湯船でジッとしているという習慣が薄れている。

 
  脱衣所で服を着て玄関へと向かう。
余談だが、この建物の中に子宝に恵まれるよう男性の象徴(
金精こんせい)を祭る「金勢神社」があるそうだ。
さすがに『独身の俺には縁がなさそうだな ^^;』と思いパスをした。
蒸ノ湯HPの画像参照
それに「金精様」をデジカメで画像を撮るのも気が引ける ・・・ ^^:
  この男性の象徴を祭るというと ・・・ 新潟大学1年の時に大学の友達3人と車で旅行した時の事を思い出す。
その途中で長野の諏訪湖で遊覧船に乗ったのだが、湖の中の小島がコースに入っている。
そこには今回と同様な神社があった。
  石で出来た大きな男性の象徴にシメ縄がしめられていたような気がする。
それはとてもリアルに出来ていて、『ここまでリアルに表現する必要があったのか?』と思わせるものであった。
う〜ん、子宝を目指す男性陣よ、ファイト!である。

  玄関から外へ出て駐車場を横切り、源泉地帯へと降りていった。
勿論、「野外風呂」に入る為である。
すると坂道の途中で左を見ると、入っているところが丸見えの「混浴風呂」が遠くに見える。
『なんてオープンなんだ・・・!』と いささか感動しながらも、デジカメのズームで画像を確保する。
さすがに女性は入っていない事を付記しておこう。
駐車場から源泉地帯へ下りる坂道 坂の途中から丸見えの「混浴風呂」。
遠くから見てくださいと言っているようなもの。
さすがに女性はいない。
  坂を下りると、右手に「野外風呂」の源泉がある。
煙がモウモウと噴出して、いかにも「ここは火山地帯だよ」という感じである。
煙は蒸気だけでなく火山性の噴煙でもある。匂いがそう物語っている。
  その源泉地帯の左右に、道路から見えなくしている程度の囲いがある。
「野外風呂(男)」と「野外風呂(女)」である。
道路側から見られなければ良い・・・という恐ろしく簡単な作りである。
坂を下りると源泉地帯。
男湯と女湯がある。
男風呂。道路側についたてがあるだけ。
  いざ男風呂へ突入。
すると風呂には先客が2人入っている。
  囲いは道路側の2面だけでその内側の角には脱衣用の棚が備え付けられている。
他の2面には自然の景色が広がっている ・・・ だから源泉地帯から蒸気が出る様を目の当たりに出来るのである。
勿論屋根などは付いていない。
いたってオープンな作りである。
  脱衣の棚で服を脱ぎながら風呂の画像を確保 ・・・ ほとんど盗撮である ^^:
  服を脱ぐと風呂に入る。
湯の質は同じだが、かけいですぐそこの源泉地帯から直通で湯船に湯が流れ込んでるのが泣かせる。
(源泉温度は88℃なので温度調節はされているだろうが・・・)
これぞ最高の掛け流しである。
お湯の温度もややぬるめで、ゆっくり入浴するのにちょうど良い。
野外風呂」の男湯。
源泉地帯の中にあるようなものである。
  身体が温まったので湯船から出て椅子に腰掛ける。
  それにしてもダイナミックな景色である。
 
  すぐそばにシュウシュウと蒸気(噴煙?)が立ち上っている源泉地帯がある。
  雲から陽が覗くと目蓋まぶたを閉じても眩しいくらいである。
  川のせせらぎや木々をわたる風の音が聞こえる。
  夏の夜に花火をした後の硫黄の焦げたような噴煙の匂いがする。
  時折吹き抜ける風は全身に秋の気配を運んでくれる ・・・ とても心地良い。
 

 
  急いで帰らないといけないのだが、そんな事はもうどうでも良くなっていた
 
  『此処なら ずっといても良いよ・・・』
そう思えたのは温泉に入っていて始めての気持ちかもしれない。

 
  他の客も無言でそんな気分を楽しんでいる。
時間がゆっくりと動き始めていたのである。

蒸ノ湯のホームページ    http://www.ink.or.jp/~fukenoyu/
 

長くなると何なので、「その3」へ続きます



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