千石の独り言温泉の部屋 大深温泉 その1

 


みちのく秘湯シリーズ Part2 ・・・ 玉川〜八幡平  第4回 「大深温泉」  その1


9月17日()

 さて 前回の「蒸ノ湯」で、「山々が色付き始める頃に『籐七温泉』等に行こうと思います。それまで、しばしお休みです」等と書いてしまいましたが ・・・

  土曜日の夜は乙氏と「南防波堤離れ」へと夜釣りに行く予定でしたが、天気が悪いので中止。
翌日曜日(17日)も天気予報では雨の模様。

  ところが日曜日の朝起きると、それ程悪くない天気。
まあ風は強かったので釣りには向かないようですが、家の中に居るのもなんなので八幡平の温泉に行く事に決定しました。
 
  「藤七温泉」は紅葉の頃まで取って置いて、今回は「大深温泉」へ行く事に決定しました。

場所的にはこの辺 (矢印) 周辺の地図です
 
 
  朝起きて食事の用意をして掃除機をかけると、時刻は午前8時を過ぎている。
そこでダッシュで出かける準備をして 家を出発したのは午前8時半頃。

  一路「八幡平」へと向かうが、午前9時40分頃角館の街中の手前でいきなり寄り道。
味噌・醤油の「安藤醸造元」で買い物である。
  この店は”みちのくの小京都”と呼ばれる角館の旧家「安藤家」の販売店である。
「安藤家」本体は角館の街中にある。
ちなみに創業は嘉永6年
(江戸時代後期)である。
  さて 中はちょっとしたデパ地下のような感じで、売っている物は基本的に自家製の「味噌」「醤油」「漬物」である。
安藤醸造元」 中はちょっとデパ地下風の直売所
  ちなみに今日のお昼は八幡平の山の中である。
食事出来る所があまり存在しない。
  そこで家で使う醤油
(松 1リットル370円)を購入しつつも、「おにぎりセット」(税別480円)も買った。
八幡平の頂上で食べるつもりである。
  さて 買い物もしたし帰ろうとすると、店の片隅に秋田でちょっと有名な「くらた」というお菓子屋がテナントで入っていた。
そこで目に付いたのが
「元祖しょうゆソフトクリーム」の看板である。
『塩ソフトクリームとかは聞くが、・・・ 醤油かよ !』と思いつつも、好奇心はとまらない。
  ・・・ ついつい1つ
(250円)購入してしまう。
  さすがに車を運転しながら喰うわけにも行かないので、店の外の「喫煙コーナー」の椅子に座って喰う事にした。
大の男がひとりでソフトクリームを食う構図は想像したくないが、買ってしまったのでしょうがない。
居直って陶器で出来た椅子へと座る。
  ソフトクリームは微かに醤油色をしている。
一口食べてみる。
・・・ すると旨い ^^
醤油の香りと味が良い感じなのである。
「くらた」の売り場。 微妙に醤油色をしている
  さてその味を想像出来ない方々の為に説明すると、・・・ 『みたらし団子』の味を思い出して欲しい。
そう ・・・あの砂糖と醤油の甘じょっぱいタレをかけた団子の事である。
醤油と砂糖が妙に絡み合って味と香りを引き立て合い、食べた時に鼻からその香りが抜け、食べ終わった後の舌に黒蜜のような味が残る・・・そんな「みたらし団子」味が微かにするのである。
  飲兵衛で甘い物をあまり食べない千石も、この味には妙に納得。
ぺろりと平らげて、車の運転へと戻った。
  前回同様に角館から国道105号線へと入り、西木村の潟野(上記地図の左下参照)から田沢湖へと出た。
すると田沢湖では
「田沢湖マラソン」が開催中。
湖を一周する道路は片道がマラソン用に使用されるために、車は強制的に時計回りの一方通行となっていた。
  『前回はトライアスロンだったが、今回はマラソンか〜。 スポーツの秋だね〜 ^^』
  交通整理の警官に「マラソンのランナーに気をつけて下さい」と言われて、しばらく湖を時計回りに走っていると先頭ランナーと出会った。
  その姿は無駄な贅肉のついていないアスリートそのものである。
先頭グループは関東学院大(だっけ?)が大方を占めており、その精悍な走りはまるでテレビ中継のひとコマである。
  しばらく車を走らせると中盤グループがゴッチャリしてきた。
時折ランナーがセンターラインからはみ出しそうになるので、対向車線の車の速度は否が応でもノロノロになる。
この段階になると女性や中高年も混じっており、いかにも市民マラソンらしい様相を帯びている。
  中盤のイモノコ洗いのラッシュが通り過ぎると、「20キロコース スタート地点」や「30キロコース スタート地点」の垂れ幕があった。
  まるっきりのフルマラソンだけでなく、色々なコースがあるようである。
  『俺は今10キロも走れるのだろうか ・・・ ?』  などと考えたりもする。
機会があったらチャレンジしてみたいものである。(ホントか? ^^:)
田沢湖マラソンの真ん中より後の様子。
競歩のようなペースの人もいる。
 
(ちなみに途中、「姫観音」に寄り道して合掌する。
この観音は玉川流域の開発で田沢湖が死の湖になった事を 湖の主「辰子姫」に詫びる為に建立されたものである。)
 
  ノロノロ運転でようやく田沢湖の反対側(上記地図の春山)に到着。
間もなく国道341号線に入る。
 
  そして少し走ると「茶立ての清水」で寄り道。
千石は寄り道ばかりである ・・・ 千石の人生もまた同様である   ^^;
  ちなみにこの日は水を汲む人が多くて、時間が掛かった。
  それから順調に341号線を走り、『八幡平アスピーテライン』(上地図の銭川〜八幡平)に入った。
ワインディングロードを上り、目的の「大深温泉」を一時通り過ぎ八幡平山頂へ。
  山頂付近の「大深沢展望台」(と言っても見晴らしのよい道端の狭い駐車スペース)で車を停めて昼食。
ここは前回でパノラマ写真を撮った所である。参照
時刻はちょうど正午くらい。
  車の中で「安藤醸造元」の「おにぎりセット」を緑茶と共に食す。
・・・ なんか昔ながらのホッとする味である。
  ただ漬物が白い御飯用の味付けになっている売り物なので、味のついたおにぎりにはちょっと濃い。
それでも手作りのぬくもりを感じられてちょっと幸せな気持ちになれた。
彩もあったかい感じの「おにぎりセット」 結構地味な「大深温泉」入り口
 
  昼食も終えたので車を元来た道へと引き返す。
やがて前回の「蒸ノ湯」の入り口まで下ってきた。
この「蒸ノ湯」の入り口のちょうど反対側に「大深温泉」の入り口がある。
  他の温泉の入り口に比べると非常に地味なので、予備知識の無い観光客は気にも留めずに通り過ぎて行ってしまうのは必定である。
  狭い道を下ると、間もなく目的の「大深温泉」が見えてきた
 
その2に続きます ^^
 

「安藤醸造元」のホームページ   www.andojyozo.co.jp
 
余談だが、帰ってから今日買った安藤醸造元の醤油(マルジョウ)と普段使っている醤油の味を比べてみた。
ちなみに普段使っている醤油は「ヤマキウ特醸醤油」。
「飲みました日記」でも御馴染みの日本酒「太平山」の醸造元が作っている醤油である。



さて、その結果は・・・
両者ともとてもよく似た味であるが、
マルジョウの方が酸味が強くすっきりしている。
ヤマキウは良く言うと複雑な味、悪く言うと雑味を少々感じる。
甲乙はつけがたいが、マルジョウの方がおいしいかも。
料理等によって使い分けれるだけの技量があれば一番良いのだが ・・・
醤油のソムリエがいてもよいかもしれない・・・と思った。


 


inserted by FC2 system