千石の独り言温泉の部屋アルパ駒草 その2


みちのく秘湯シリーズ その3・・・ 水沢温泉郷〜田沢湖高原温泉郷   第3回 「アルパ駒草」 その2
 


4月15日()
 

      さて、脱衣所は広くて清潔である。
服を脱いで中に入る。

  内湯はよくありがちな造り。
湯船がひとつデ〜ンとあって、シャワー付きの洗い場があるだけである。
床も壁もタイルがふんだんと使われており、新しく清潔である。

  『さて肝心の露天風呂はどうかな?』
内湯の奥にある出口を通って、露天風呂へ。
  すると露天風呂には誰もいない。
これはシャッターチャンスとばかり、脱衣所からカメラを持ってきた。

脱衣所・・・鏡を利用して撮影 露天風呂・・・田沢湖が見渡せる

 
  露天風呂と外を仕切る塀が半分ぶった切られている。
おかげで湯船に入ったまま、眼下の田沢湖が見渡せるのだ。
これは素晴らしい。

  画像を確保すると他の客が来たので、デジカメを脱衣所に返しに行った。
 

  まずは露天風呂へ入ってみる。
外気温で冷やされているせいか、それ程熱くない・・・ちょうど良いくらいか?
  お湯は基本的に「水沢温泉郷」と同じ感じだ。
色は青っぽいし、phは中性くらいか?”硫黄泉”である。
ただしお湯の色は「水沢温泉郷」のほうが鮮やかな水色だ。
ここのお湯は「水沢温泉郷」に比べると、落ち着いた青色である。
当然の事ながら、”掛け流し”
(温泉を注ぎっぱなし)である。

  肩までお湯に浸かりながら 時折雲に隠れる田沢湖を見ていると、精神が落ち着いてくる。
山の空気は冷たく清澄である。
なんか時間がゆったり流れてきた。

  『何故、塀を全部ぶった切らなかったんだろう?』
考えてみれば真冬は日本海からの冷たい風に晒される事も多いであろう。
その時の風除けに半分残しておいたと推察される。
・・・(千石個人的には)どうせなら全部取り除いて欲しかったけどね。。。

 

内湯

 

 

  さて露天風呂を堪能したので、今度は「内湯」へ。
すると今まで入っていた人が湯船から上がって千石だけになったので、再び脱衣所からデジカメを持ってきて画像を確保。

  『あ〜、良かった。画像を確保できた〜』
やはり自分で撮った画像を載せたいものである。

  内湯も当然同じ源泉であるが、若干温度が高い。
底にはうっすらと湯の花が溜まっている。
 

  さて洗い場で身体を洗う。
シャワーに各種シャンプー付きである。
まあ これはこれで悪くは無いのだが、
『山奥の”掛け流し”の風呂まで来てシャンプーとシャワーかよ!』という気持ちも消せないではない。
  その辺の感覚を分かるには、是非とも「乳頭温泉郷」へ。

  身体も洗い終わり、再び内湯へ。
しかし案の定すぐにのぼせ上がって、外気がキリリと冷たい露天風呂へ移動。
やはり露天風呂の方が、「頭寒足熱」で気持ちが良い。
外気も冷たくて旨いし、開放感もある。

  『嗚呼、やっぱり露天風呂はいいよ ・・・』

さて、温泉を充分堪能した事だし帰ることにするか ・・・


  角館で昼食をとるつもりであったが、途中で以前から気になっていた蕎麦屋「たぬき屋」に入ってみる。
中に入ってみると、恐ろしく狭い。
・・・ テーブルはひとつ。他はすごく狭いカウンターのみである。
引き返そうかなと思ったが、ドアをくぐった以上 しょうがないので食っていく事にする。

  「きりたんぽ蕎麦」(500円)を注文する。
ちなみに「きりたんぽ」とは秋田の郷土料理で、棒にご飯をまきつけて囲炉裏で焼いたものである。

  おばちゃんが蕎麦を作っている所をみていると、おもむろに冷蔵庫からビニールに入った生蕎麦を取り出している。
スーパーでよく売っている奴だ ・・・ ^^:

  『これは麺を期待する訳にはいかないな ・・・』

中が狭すぎる「たぬき屋」 きりたんぽ蕎麦

  出てきた蕎麦は そばつゆ仕立てのきりたんぽ鍋に蕎麦が入ったもの。
  蕎麦を一口すすってみる ・・・ うっ、不味い  ^^;
千石の家の近くのスーパーで売っている袋入り蕎麦の方がずっと旨い。

  麺を食い終わって、きりたんぽ鍋の具を食べ始めた。
ちなみに きりたんぽ1本分にセリや舞茸などの定番の具が入っている。
・・・ 旨い
麺は不味かったが、甘しょっぱいそばつゆ仕立てのスープにきりたんぽがベストマッチしている。

  具を一通り食べて、ちょっと濃い目のスープを飲み始めると無性にご飯が食いたくなる。
そこでカウンターに置いてあるおにぎり
(120円)を追加。
おにぎりをガブッと食いつくと、スープとベストマッチ。

『あんな蕎麦なんて入れなくても良いから、最初からご飯をつけてくれよな・・・』と思ってしまった。

  量が思ったよりもあったので、完全なる満腹状態。
妙に満足しながら、帰りの車を走らせる千石であった。

End
 


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