千石の独り言つぶやきの部屋駒ケ岳観光ホテル


田沢湖高原温泉郷   「駒ケ岳観光ホテル」
 


6月24日()

 

  さてこの日は「秋田駒ケ岳」山頂までトレッキング。
やはり山に登った後は、温泉で汗を流したいものである。

  近くに秘湯「乳頭温泉郷」があるが、「乳頭温泉郷」の温泉は入り尽くしている。
そこで一番近くの「田沢湖高原温泉郷」で済ませよう。

  正直言って「田沢湖高原温泉郷」では不満だが、運が良ければ めっけ物の温泉が見つかるかもしれない。
・・・ と言う事で、今回のターゲットは『駒ケ岳観光ホテル』である。
 

  「田沢湖高原温泉卿」は、アッスルスキー場(旧田沢湖高原スキー場)のまん前にある温泉ホテル郡である。
全体的には古びた温泉ホテルが林立しており、秘湯の趣の欠片も無い。
・・・ 本来なら千石は全く興味の無い温泉地帯だが。
 

  それでもこの『駒ケ岳観光ホテル』(通称コマカン)は、営業努力をしている所である。
(千石は一時期「楽天トラベル」経由で『駒ケ岳観光ホテル』のメルマガをとっていた事があった)

  勿論この辺りは、「源泉掛け流し」の泉質保証地帯である。
硫黄の香りプンプンで、翌日困ってしまう事間違いない。

アッスルスキー場前に「田沢湖高原温泉郷」があります。


  午後2:30 『駒ケ岳観光ホテル』前に到着。
ある程度大きいが、さすがに年代を感じさせる。

駒ケ岳観光ホテル

  玄関前の女将(女中?)に日帰り湯の意向を伝えると、ロビーの受付まで案内される。
しかしロビーの受付がいない。
  女将(女中?)が奥にいる受付を呼び出す。

  若干甘い対応か?・・・と思いつつも、とりあえず反応が早かった(受付がすぐ出てきた)ので許す。
 

  説明された通りに地下の奥に進むと、中は結構イケてる。
重厚な雰囲気である。
泊まるなら、それはそれでイイかもしれない。
でも、”どこにでもある温泉ホテル”という事は否めない。

 

  さて風呂場に来た。
脱衣所は広くて清潔である ・・・ まあ、当たり前か。
鏡の前のアメニティも多いし、印象は良い。

  脱衣所から風呂場を覗いてみた。
内湯は1つしかないが、広い。
内湯を含めた洗い場も広くて開放感がある。
床は石風のタイルを敷き詰めており、壁は下半分新しいタイルである。
洗い場はシャワー付きの洗い場。
しかし天井付近を見ると、古いままになっていてボロい。

  広さ的に開放感はあるが、ありきたり・・・と言って間違いない。
誤解無いように言っておこう ・・・ ハッキリ言って別に悪くは無い。
湯船は広い。
しかし何度も言うようだが、ありきたりな温泉ホテルの浴場なのである。

  湯に入ってみると、さすが此処あたり典型的硫黄泉である。
水色がちょっと白濁しているような感じで、底に微かに湯の花が沈んでいる ・・・ 要するにバリバリの温泉である。
なんか『鶴の湯』を思い出させるメロー(円熟)なお湯である。

  さて、露天風呂へと行ってみる。

広くて清潔な脱衣所 内風呂の湯船はとても広い 湯船周辺だけは良い感じの露天風呂


  露天風呂は岩風呂風で良い感じである。
源泉が岩の間から流れているのも風流である。
しかし、その湯船を取り巻く環境が最低である。

  四方八方を古びた建物の外壁が囲う”箱庭”状態。
開放感がまるで無い ・・・ あるのは閉塞感である。
  しかも湯船から離れた所に配管が見えたり物が置いてあったりして、情緒の欠片も無い。

  『これじゃあ、ダメだ。露天風呂としては最低だよ・・・』

  しかし湯質は良いので、しっかりと堪能する。
 

  再び建物の中に入って、洗い場で身体を洗う。
水道の蛇口にシャワー。
ボディーソープにシャンプー。
  まあ便利な代物であるが、同時に無粋な物でもある。
 

  再び内湯に入って、脱衣所に戻った。
清潔な脱衣所でくつろぐ。
うん、まあ快適だよ ・・・

  こんなものを求めに来たのかな?
今では当たり前のものである。

  やはりこんな山奥まで来て街中の風呂屋と同じなのは意味が無い(泉質は全然違うが・・・)。
自然を感じて一体となる為に来ているのである。

  言ってみれば、山に登るのと同じ事である。
苦労してまで(今回はあまり苦労してませんが)山道を登るのは、何を求めているのだろうか?
それを考えると一目瞭然であろう。

  このホテルに泊まる事は良さそうである。
ここを拠点として、冬はスキー。
年中通して、温泉めぐり。
・・・ そういう使い方をするのは良いと思う。

  しかしここの風呂は、いただけない。
泉質は良いが、面白みが無い。

  すぐ近くに 秘湯”乳頭温泉郷”があるので、そちらを利用しましょう。

   
END
 


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