千石の独り言温泉の部屋青荷山荘


 「青荷あおに山荘」
 


10月7日()

  さてこの日は八幡平山頂に登山したが(参照)、連休だけあって観光客が凄い。
そこで帰りに「新 鳩の湯温泉」に入ろうとしたが、営業していなかった。
ここまで来て温泉に入らずには帰れない!と言う事で、秋田駒ケ岳の水沢温泉郷「青荷あおに山荘」へ行く事に決定。

  水沢温泉郷は田沢湖スキー場のまん前にある温泉地帯で(と言うより田沢湖スキー場が水沢温泉郷の中にある?)、駒ケ岳中腹の源泉湧出口からの温泉を共有している。
  だから水沢温泉郷の どの温泉に入っても泉質は同じである。

  ここの温泉の素晴らしい所は、源泉湧出口(59℃)からパイプで湯を引いているうちに温度が下がり 各温泉旅館に到着する頃にはちょうど良い温度になっている事だ。
  だから ほとんど水で温度調整されていない  ・・・  つまり水で薄められていないのである。
酒で例えると”原酒”である。

  くどいようだがもう一度言おう。
1箇所の源泉を共有しているので、水沢温泉郷の温泉は何処でもこの素晴らしい源泉を味わう(?)事が出来るのである ・・・ 泉質に関しては千石が折り紙を付けているので、品質保証付と考えて欲しい。

  ただしこの温泉郷の欠点は、リゾート開発(かなり小規模)された事。
そして、その結果さびれている事(現在進行形)である。
だから、情緒とか趣が無い。

水沢温泉は、田沢湖スキー場の所にある


  連休なのに水沢温泉郷には人がいない。
先程までいた「八幡平」や奥にある「乳頭温泉郷」と比べると、可哀想になる位である。

  午後2:42  「青荷山荘」到着。
左程大きくない古い温泉旅館である。


地味な温泉旅館である

  フロントで350円(安い!)を払い、左奥の廊下の突き当たりに行くと風呂である。

  狭い脱衣所で服を脱ぎ、温泉へ Go!
 

  予想通り中も狭い。  そしてボロい。
おまけに水沢温泉郷に人がいないことからして、他の客が入っているはずが無い  ^^

  1つだけある湯船は3人がゆっくり入れる程度の広さ。
洗い場も狭くて、シャワーが2つ付いている。
  窓はちょっと大きめで、外に木々が見える。
・・・ 以上  ^^:

  しかし、一人で使うにはちょうど良い開放感がある。
間違いなく「貸切状態」なので、気兼ねなく温泉を楽しめる。
タイル張りの浴室は情緒が無いが、これ程ボロい(所々タイルが剥がれていたりする)事は返って味があるものである。

当然の如く掛け流しである

  湯船に入る。
水沢温泉特有の白濁した水色である。
勿論 硫黄泉である ・・・ 硫黄の香りがたまらない w

  最近 硫黄泉はご無沙汰だったので、あらためて『この辺の硫黄泉はやっぱり良いな〜』と実感する。
お湯がとってもまろやかで優しい感じがする。
  湯をかき回すと、細かい湯の花が舞う。

お湯は最高である

  窓が(上記の写真以上)開かなかったり 網戸が外れそうになっていたりするが、それは御愛嬌である。
なんか 自分の部屋にいるように くつろぐ事が出来るのは最高である。

  しかし、此処には他の客が絶対にいない時間帯に来たいものである。
この(温泉の風呂として)狭い空間を、他人と共に過ごすのはつらい。
ここはあくまでプライベートバスとして楽しむ所である。

 

使わなかったが、このボロさがたまらない

   さて風呂を充分に楽しんだので、脱衣所へ向かった。

   着替えも終わって、玄関に向かう。

  フロントに「よい湯でした」と告げて、風呂上りの水分補給をしようとしたが ・・・ 売店と思われるスペースには つまらない物しか置いていない。
・・・ 牛乳と市販のビール・ジュースが ちょっとだけ  ^^;
 

  青荷山荘はさびれた温泉旅館である。
しかし水沢温泉の素晴らしい泉質を楽しめる事が出来る。
  だから「露天風呂」や「打たせ湯」や「気の利いた風情」を楽しむ事は出来ないが(それを期待してくると”何これ!”となってしまう)、プライベートバスとして源泉を味わうには良い所である。
・・・ マニア向きという所か?

  青荷山荘さん、”ボロい”とか”さびれた”とか言ってすみません   m(._.)m ゴメン
・・・ でも千石は結構好きだぜ!

  END
 


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