10月17日(水)
さて千石は仕事を辞めて、時間的にようやく余裕が出来た。
前の仕事はパートとは言え、日曜日しか休みが無かったからね(お盆や祝日は無い)。
そこで平日に栗駒岳の「大湯滝」へ行く事にした。
何故平日?かと言うと、ここは名前の通りお湯の滝が流れていて滝壺で温泉を味わえる(?)という
全国でも珍しい所である。
ただし、その代わりに→観光客が多い→観光客の多くは見るだけで入浴しない→入浴客は晒し者になる可能性がある ・・・ という所である。
入浴している人が多ければ入りやすいのだが、多くの人は水着着用と知らないで来るからな〜
出来る事なら平日に来たい所であった。
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今回の目的は湯滝と書かれている所。
地図に道は書かれていないが、川に沿って「湯滝」と「川原毛」の間の駐車場へ行く道がある。 |
朝9時前に家を出発。
快調に車を飛ばすが、あっちへ寄り道・こっちへ寄り道で 大湯滝の駐車場に着いたのは 12:20頃。
ここ大滝湯は、正式には「川原毛大湯滝」である。
川原毛(地獄)は日本三大霊地(恐山・立山・川原毛)の一つで、その中にある大きな滝の湯という意味だ。参照
だからすぐ傍に川原毛(地獄)という霊場がある。
恐山のように不毛な山で、所々から硫黄分を含んだ噴煙を上げている。
千石のHPで言えば、玉川温泉の「自然研究路」のような所である。
川原毛には普通 「泥湯温泉」を通る県道310号線(上記オレンジ色の道)を使うが、今回は大湯滝が目的なので川沿いの道を使って川原毛の裏側に出た。
駐車場はよく整備されており、川原毛へ行く歩道も整備されている。
勿論、大湯滝へ行く歩道も ・・・ ちなみに大滝湯は、川原毛と反対側にある。
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川沿いの狭い道を行く |
川原毛の裏山にあたる駐車場入り口に到着。
左の山が川原毛霊場。右の湯煙が湯の川 |
車を停めると、すぐ横に湯の川が流れている。
まずは「湯の川」を見学。
その物ズバリ お湯が流れている川である。
これが下流で滝となって大湯滝になるのである。
手で温度を測ってみると、ちょっと熱めか?
これが下流(湯の滝)に行くとちょうど良い温度になるのであろう。
それにしても湯の川の中には緑色の苔のようなものが生えている。
そう言えば、台湾の北投温泉でもそうであった。
懐かしいな〜
さて、大湯滝に入る前に、川原毛へ登る事にしよう。
此処は川原毛の裏山にあたる。
川原毛まで登山道(散歩道)が伸びているのである。
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湯の川 |
川原毛地獄の裏側・・・表側まで道が伸びている |
とあるHPでは”徒歩30分ほど” ・・・ と書かれていたが、実質18分くらいで着けそうな道である。
よく整備されているので、スニーカーでも充分だ。
千石は”トレーニング”と称して走りも入れたので、10分で川原毛(表側)に着いた。
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表側に行く道は整備されている |
表側入り口 |
実は千石はかつて此処に来た時がある。
しかし記憶と言うのは不確かな物で、大雑把な印象しか残ってなかった。
白骨のような山から硫黄臭豊かな白煙がモウモウと立っている。
広さはそれ程でもないが、荒涼とした風景は独特である。
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硫黄臭が凄くて窒息しそうになる |
頂上でお約束の一枚 |
おっと、今回の目的はこんな所ではない。
温泉に入りに来たのである。
ダッシュで駐車場まで戻る。
駐車場の反対側に大湯滝の入り口がある。
そこから登山道のような道が伸びているのである。
「徒歩15分」の表示があるが、早足で10分もあれば大湯滝に着ける。
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大湯滝入り口 |
途中の橋の上より。
この湯の川が滝となって落ちる |
登山道みたいな道である |
さて滝の音が聞こえるようになり、登山道はいかにも・・・と言う様に川へと下っていく。
おおっ、見えてきたぞ。
テレビなんかで見た通りだぞ。
しまった!若い女の子のグループの一人が水着(しかもビキニ)で滝壺に入っているではないか・・・
嬉しい気持ちもあるが、(入りづらくて)困ってしまう。
ちなみに、これは混浴風呂でもよく感じる感情である。
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大湯滝。 左の滝の方が上等だ。
よく見ると女性陣がいることが分かる。 |
しかし 此処まで来て温泉に入らなくては、千石にとって意味が無いのである。
実はジーンズの下には海パンを履いているし、ポケットには着替えのパンツも入っている。
タオルと手拭いも持参である。
近くに「着替え小屋」があったので、そこへ向かう。
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着替え小屋 |
さあ、海パン姿になったぞ!
この海パンは台湾の北投温泉でも使った年代物(10年以上前に購入)の海パンだ。
服を着た観光客の 『おおっ、こいつ入るな!』という視線を感じる。
最近 ”ビリーズ・ブート・キャンプ”で身体を鍛え始めたと言っても、まだ腹が出ている千石はおのずと腹筋に力が入る
^^:
滝は二つあって、若い女性は左の良い方(滝壺が深くて勢いが少ない快適な方)で
はしゃいでいる。
そこで千石は、もう一方の滝壺(右側)へ。
入ってみると温度がちょうど良い。
深さも腰ぐらいまでで ちょうど良い。
しかし 滝のしぶきが凄い!
こっちの滝は上からダイレクトに落ちてくるのだ。
これはダイナミックだ!
ちょっとつらいが、思わず はしゃいで画像を撮りまくってしまう。
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右の方の滝。
カメラが防水で良かった ^^ 参照 |
ダイレクトなので凄い飛沫だぜ!
目が痛い。 |
しかし泉質が酸性のようで、ちょっと酸っぱい。
おまけに飛沫が凄いので目に滲みる。
参った!隣の滝壺はどうなんだ?・・・と隣を一瞬見ると、水着のネェちゃんは紐パンだったのだろうか?
なんかお尻丸見え状態であった。
瞬間的に目を反らして、それから二度と隣を見る事は出来なくなっていた。
もう嬉しいと言うより、恥ずかしいのである ・・・ 人間の心というのは、よ〜分からん
少し経つと、隣のネェちゃん達は帰った事に気づいた。
他の観光客もいなくなったようである。
これはチャンスとばかり、隣の滝壺へ。
するとやっぱり塩梅が良い。
滝は上からのダイレクトじゃないし、滝壺も深いところは肩まである。
嬉しくなって泳いだりしてしまう。
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左の滝壺はちょうど良い感じで湯が落ちてくる ^^ |
今回の画像の中で一番ひどい顔 |
ああっ、本当に楽しかった!
このお湯に入って正解!
これだけ はしゃいだのは、久しぶりである。
それにしても、このお湯を味わう(?)事なく帰る人(=見るだけの観光客)の多い事にはあきれる。
まあ、事前に水着着用と知らない人もいれば、最初っから入る気の無い人もいるだろう。
しかし、 それって 本当につまらないな〜 と感じた。
先程のネェちゃん達こそ、温泉の達人である。
まあ 俺も土・日曜日で観光客が多かったら、海パン姿(=晒し者?)になれなかったかもしれないけどね。
着替小屋(脱衣所)で、服に着替える。
着替えて外に出ると、服を着た観光客がいた。
ただ記念写真を撮るだけである。
う〜ん、この人達には、あの快感が分からないだろうな
・・・と思いつつ、駐車場へと戻る。
すると駐車場に戻る途中で、結構の数の観光客に会う。
皆タオルも持ってないし、「15分も歩かないといけないんだ〜 ^^:」とぼやいている程度の観光客である。
しかし、平日と言うのに結構な人数である。
これじゃあ、やっぱり土・日曜日はどうしようもないな〜
と思う。
駐車場に着くと、先程のネェちゃん達が記念撮影していた。
ここで初めて知ったが、中国語を話している。
滝壺では水音で会話など聞き取れなかったのである。
ビキニのネェちゃんもいたので、まともに見れなかったしな〜
しまった、温泉の達人は中国人かよ!
インターネットの発達と 台湾旅行でのコンビニの雑誌「上海Walker」参照を思い出してしまった。
ああっ、日本人より観光のツボを知っているよ・・・
ちなみに今回辞めた会社で湯沢市(此処は現在 湯沢市である)から単身赴任してきているG代理に、この大湯滝の事を聞いたら ・・・ その存在すら知らなかった
^^;
千石はそのあまりのレベルの低さに言葉を失った。
いくら灯台下暗しと言えども、「ふるさと湯沢」のCMでオオトリをつとめている大湯滝である。
知らない秋田県人はいても、地元湯沢市民が知らないとは ・・・ レベルが低すぎて
もう人間失格である !
先日、八幡平の後生掛温泉「自然研究路」でも中国語を話す一行と出会った。
中国人(台湾人?) 侮れないよ! ・・・ こんなマニアックな場所を網羅しているとは・・・
千石も負けてられないな〜・・・と思った一日であった。
END