5月7日(木)
さて、今年こそ あそこに入ってやるか ・・・
そう、今の季節しか入れない あの場所へ。
ちなみに”あの場所”とは、ズバリ「金ヶ崎温泉」である。
温泉と言っても今は建物が無く、それどころか辿り着くまで まともな道も無い。
・・・ 崖を下って、海岸線まで出ないといけないのである。
これからの季節は植物が生い茂って、崖下りのルート(獣道)を覆い隠してしまう。
かと言って廃墟の露天風呂なので、寒い時期は風邪をひいてしまう。
だから、今の時期がベストなのだ。
金ヶ崎温泉について良く書けているサイト
金ヶ崎温泉の場所 (『釣れました日記』の『釣り場紹介』の男鹿半島の『加茂』の温泉マーク)
12:15 さて、金ヶ崎温泉の駐車場へ着いたぞ。
あたりには何も無いのだが、何故かバス停がある。
「金ヶ崎温泉」のあった名残だと思うのだが、磯釣りポイント金ヶ崎北端への入り口でもある。
しかし断言しよう!・・・ こんな所でバスを降りる奴などいないよ!
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金ヶ崎温泉駐車場 |
バケツとスコップ持参 |
準備をして「金ヶ崎温泉」へ向かう。
なんか温泉には砂とかが溜っている様なので、スコップとバケツを持参した。
獣道を歩いていると、やがて崖の上へと出た。
尾根っぽい所を歩いていると、「金ヶ崎温泉」への分岐点(真っ直ぐ行くと『金ヶ崎北端』、左の崖を降りると『金ヶ崎温泉』)に出た。
このまま尾根を歩くと釣り場の方へ。
一方「金ヶ崎温泉」へ行くには、崖を斜めに下らないといけない。
「おいおい、こんな急斜面を下るのかよ!」
なんか崖を下る獣道もイタドリの葉に遮られて、道があるかも分からない状態だ。
折角来たのだから、もう行くしかない。
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分岐点にて。この崖を斜めに降りる。 |
既にイタドリが生い茂って道がよく分からん! |
歩き始めると、
『やばい!道がよく見えんのに、足を踏み外すと転落だぞ!』
・・・ というような感じだ。
終いには急な崖をロープで降りる。
ロープを掛けて下さった方に感謝である。
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最後にはロープで降りる |
この斜面をロープで降りた |
海岸線をちょっと歩くと、目的の「金ヶ崎温泉」はあった。
それにしても、昔はこの崖に階段でもあったのかな?
船でやって来るという話だから、階段など無かったのかもしれない・・・
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この石垣の内側が湯船になっていたようだ |
昔の湯船の残骸。
今では源泉噴出部のまるい穴に入るのだが、
その周りは硬くてスコップで歯が立たない ^^: |
それにしても、小さな水溜りという感じだぞ!
スコップで穴を広げようと思って来たのだが、
岩状になっているので硬くて歯が立たない。
しまった!スコップ持ってきた意味ないよ!
源泉噴出部の底に砂や温泉成分が溜っているようなので、スコップやバケツを使って取り除こうとしたが、
ヘドロ状の温泉成分はそれではうまくすくえず、結局お湯を汚くしただけであった。
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温泉成分はヘドロ状になっている。
掻き混ぜて失敗! |
海パン姿で、とりあえず入ってみる |
それにしても温泉ヘドロは、本当にヘドロの臭いがする。
底を掻き混ぜてしまって、失敗である。
スコップもバケツも全く役に立たなかったので、持って来なければよかった。
むしろ金網状の物を持って来て、温泉ヘドロをすくえば効率が良かったかもしれない。
底の方から温泉が湧き出ている関係上、なかなかヘドロが底に沈着しない。
しょうがないので、このまま入浴してしまおう。
温度的には、今の季節ちょうど良い。
冬だと温いだろうし、夏だと熱いであろう。
泉質はどうなんだろ?
ヘドロの関係上、臭いについては何とも言えない。
勿論、いつものように舐めてみる気などしない。
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温泉ヘドロ臭い |
しかし開放感は最高である |
海水パンツを履いていたので、そのまま海に入ってみるのもありかもしれないが、
さすがにまだ5月の初旬である。
臭さと窮屈さを楽しんで、帰る事にした。
ただし此処は、開放感だけは最高である。
帰る時分になって、ヘドロが底に沈着して、お湯がきれいになっている。
今頃になって〜! ・・・ ちょっと悔しい。
帰りに来た時のコースを、見失う事しばしである。
もうこれからの季節は、怖くて此処に来れないであろう。
話のネタとしては最高かもしれないが、まあ普通の温泉に入る事をお勧めする千石であった。
END